HPAIR2014終了しました

Saturday, August 30, 2014


 ついに、HPAIR(Harvard Project for Asian and International Relations)2014 Tokyoの全日程が終了しました。なんとも感慨深い…帰りの新幹線で少し涙が、、、と言いたいですが疲れすぎて爆睡しておりました。終わった実感がある今、なんとも言えない複雑な感情を感じております。

 まず初めに、最初から決まっていたこととはいえ、3月末の大学卒業に合わせて当時務めていた役職から途中で下りたこと、会議日程も土日の2日間だけしか参加できなかったこと、これらのことについて一緒に汗を流し激しい議論を交わした仲間、サポートして頂いた皆様にお詫びを申し上げます。後を引き継いでくれた井上くん、抜けた後も引き続きリーダーシップを発揮してくれた西口くん、その他メンバー全てに感謝もしっかり伝えたいと思います。基本的にあまり感情でどうこうしないタイプの人間だと自分では思っておりますが、なぜ卒業を伸ばすことをもっと真面目に検討しなかったのか、ということを正直なところ悔やんでおります。もちろん、2014年4月というタイミングで現在の勤務先に入社したから出会えた人も数多くおり、それらポジティブな面まで否定する訳ではありません。
 そして、このHPAIRというカンファレンスの開催にあたり多大なるご支援を賜りました。全ての方に深く感謝申し上げます。委員会全ての人間にとって初めての経験であり、ノウハウもなにもないところから立ち上げ、開拓者精神とでも呼ぶべきか、そのようなものを全力で発揮し、準備を進めて参りました。ですから、当然ぶち当たる壁も多く、私たちだけで乗り越えられるものは本当に僅かでした。ノウハウ面でのご支援、スピーカーとしてご登壇でのご支援、開催資金のご援助、ベニューなど開催のロジ面でのご支援、数えきれないほどのサポートがあって初めてHPAIRが開催されました。なにかを実行するということは、一人や一つの小さな組織では不可能である、頭で分かっていることを実体験として語れるようになりました。本当に、本当に、ありがとうございました。
 余談であり、不遜かもしれませんが、将来は自分が逆の立場、つまり学生など若い人たちの未来に向けた活動の支援をできるようになりたい、必ずしなくてはならないと思うようになりました。慶應義塾の塾員として、社会人の一人として、形は分かりませんが、今回頂戴したご恩を"Pay It Forward"できるようになることが、ご恩をお返しできることだと感じております。

 一貫して、私はこのHPAIRというものが日本の将来にとってポジティブな深いインパクトを与えるものだという強い信念を持って活動して参りました。特に、海外学生との交流という側面にスポットライトを当てさせて頂こうと思います。
 大学で4年間経営戦略を学んだ経験を通して達した、一つの結論のようなものがあります。それは「3C」こそが本質であるということです。世の中にフレームワークと呼ばれるもの数多くあれど、3Cこそが一番ベーシックかつ最重要だと思います。ご存知の方も多いかもしれませんが、3Cとは"Customer(顧客)" "Competitor(競合)" "Company(自社)" それぞれの頭文字を取ったものです。つまり、顧客を適切に定義し、その顧客に対して競合よりも、どのような形で優位性を持って、付加価値を提供するか、ということだと理解しております。いまの大学生など若い世代がリーダーシップを発揮して日本を引っ張る頃(20〜30年後くらい)には、今より更に世界を相手にしなくてはならないのは明白です。成熟した社会をどう上手く運営するか、成熟した社会でどう上手く生きるか、成長を前提としない議論も当然あると思います。とはいえ、日本国内だけでなく国外にもいる顧客に対して付加価値を提供し続けること、国外にもいるプレーヤーと競合すること、国外でも通用する強みに立脚すること、これらのことが増々重要になってくるのは間違いありません。これを前提に考えると、どれだけ海外についての3Cを知ることができるか、これが最も重要な要素の一つになります。知らない状態で、いくらどうこうしても、竹槍で戦闘機に突っ込むと同じです。
 しかし、単純に「海外を知る」と言っても、海外という言葉はあまりにも多様な意味を含んでいます。HPAIRはその中でも、競合なるような各国のトップ層の学生が集まるカンファレンスです。共同主催のハーバード大学の学生はもちろんのこと、オックス・ケンブリッジ、北京・精華、ソウル国立、シンガポール国立、ASEAN各国現地のトップなどなど、各国の将来を担うような学生が集まるのです。彼らは仲間であり、競合相手です。交換留学など海外を知るための機会は数多く存在すれども、これだけの各国トップスクールの学生が集まる機会は他にはないと思います。HPAIRに参加することで、海外のトップスクールの学生と議論を交わす、これを通して日本の学生が「なーんだ、ビッグネームのすごい大学のとこの学生だと思ったけど、俺たちとそんな大して変わらないじゃん」って思って欲しかったのです。
 つまり「世界で戦えるじゃん」っていう認識・自信を得る機会となって欲しいということです。私自身、HPAIRの運営を通してハーバード生と共同で業務を遂行しましたが、とても追いつけないような実力の差があると思わないどころか、日本チームのメンバーは全くもって劣っていないのではないかと思いました。実体験として「世界と戦えるじゃん」と思うことができたのです。これは、本当に自分のなかで芯に近い位置にある自信となりました。どこにいる、どこで何をしている、そんなことは人の競争力を何も定義しないのです。今いるところで目の前のことに全力で取り組む、こんな当たり前だけど難しいことを積み重ねることで十分に世界で勝っていける、この確信は極めて大きなものです。
 極めてホワっとした曖昧な議論かもしれませんが、この「世界で戦える」認識というものがベースにあるかどうか、これは極めて重要な意味があると思います。


 現職中に、よく「このカンファレンスが終了しても世界は1°も変わらない。全く変わらない。けど、20〜30年後に日本・世界が20°も30°も変わるポテンシャルがあるのだ」と言っておりましたが、その通り、HPAIRが終了したものの、その成果がより深く問われるのは20〜30年後です。その時を本当に楽しみに、そして反省点を糧にして今後の活動に生かして参ります。

 日本はまだまだイケる!生まれ育った母国である日本が下り坂になってしまったら、それは本当に嫌である。これまでの歴史のなかで先代が築いたものを更に発展させる義務が僕たちの世代にはある。

 一緒に活動してくれたメンバー、ご支援して下さった皆様、参加して下さったDelegatesの皆様、全ての方に感謝申し上げます!


あ〜、やっと学生生活が完結した気分。週末ちゃんとリフレッシュして、週明けからもお仕事頑張ります。






[BRZ]ついに納車!! - Now "I'm a Subarist"

Friday, August 15, 2014 · Posted in

Now "I'm a Subarist"

 待つこと1ヶ月半…ついにBRZが納車されました!!初めてのクルマで、事務手続きやローンのことなど手間取ったとこもあるけど、担当営業の方が気を利かせて下さり、お盆休暇前に納車となりました。予定があって乗れない日もあるんですが、納車1週間で1,000キロ弱くらい走りました。新東名楽しい。

 納車までの1週間は本当に不安でした。というのも、納車前にマニュアル車を運転しておこうとレンタカーするも、惨敗でした。教習所以来のマニュアル車、そう簡単に運転できっこない。タイヤを空転っぽいことさせるし(やり方知らずに、下手クソすぎてやっていた)、交差点はヒヤヒヤだし、坂道が現れると「うええええ」って叫ぶ。隣にした友人は「死ぬかと思った」って真顔で言ってた。マジでごめんなさい。ただ、返却前に牛丼を頬張りながら冷静に「問題発見・問題解決」の仮説構築。そこでちゃんと考えたおかげで、最後はそこそこちゃんと(安全に)走れました。

 ということで、本当に心の底からウキウキと、それ以上の不安のドキドキ。会社が終わって電車を乗り継いでディーラーへ。もうドキドキレベルは最高潮に。ひと通りの説明を受けていざ実車へ。写真を取るのも忘れるくらい緊張してました。担当者の方に素直にお願いして、マニュアル車運転のインストラクションをひと通り受ける。教習所の教官より分かりやすいです。本当にありがとうございました。

 店舗に戻ってシートのカバーを外したり、ドラポジを改めて調整したり、ナビの設定をしたり、などなど。深々とお礼を伝えて、いざディーラーを出発し自宅へ。ちょっとスピードを出せるところで5速で、じわりとアクセルを踏む。思わず「たのしいいいいいい」と一人で叫びました。大人げない。その日は夜も遅かったので、素直にベッドへゴー。翌日から新東名や東名などいろいろ乗り回しました。素直に、楽しい。この一言に尽きます。

 お盆休みということで、大学時代の友人に会うことが多かったのですが、納車されたということでクルマが当然話題になるんですが(最近はfacebookとかで、直接連絡してなくても近況知ってる!)「中学生みたいだね」っていうコメントを頂くことがありました。どんだけ心の底から楽しんでんねん!!

 ということで、ちょっと素人ながらBRZに関する感想をツラツラと。

 ・燃費…平均を見ると12km/lくらいです。走行距離において高速が占めてる割合がかなり多いので、街乗りがメインだと10km/lは切ると思います。たぶん8km/lくらいかな。マニュアルであれば、乗り手によってもう少し違うかも。僕もBRZのクラッチ操作に慣れてきたら、燃費良くなりました。

 ・インテリア…やっぱりオートエアコンにして良かったです。マニュアルだったらイジるのが結構面倒だったと思います。ナビとETCはパナ製にしましたが、今のところいい感じ。ちょっと分かりにくい時があるけど、慣れれば問題なし。住所検索が意外とやりやすくてグッド。iPodで音楽聞く方は、ケーブルを発注するのを忘れずに。僕は忘れてFMトランスミッターで飛ばしてます。音質の悪さにビックリしましたが、だんだん慣れてきました。クルマ乗った後にイヤフォンで音楽聞くとむしろ感動すら覚える。

 ・エンジン…3000回転くらいが楽しい気がします。心地よい感じで走ってると3000回転くらいが多い。NAということでトルクが不安っていう前評判(違うかも?)でしたけど、普通に3速で引っ張って高速で合流できるし、5速で追い越し車線に入っていくのとか心躍ります。高馬力高級セダンとかが後ろから迫ってくると思わず譲りますが、本当に不満とかは一切ないです。ただ、たまにミッションが1速に入りにくい時があります。これは気のせいな可能性高い。高回転域は、まだ走行距離も少ないことから出してないので分からず。坂道発進で、ちょっとミスって出しちゃったくらい。そもそもエンジンってどう評価するんだ?って感じですが、、、前提として今まではカーシェアでコンパクトカーにばっかり乗っていたので、そりゃ感動も大きいかっていうツッコミはあります。そりゃ百戦錬磨のいろんなクルマ乗ってきたオジサマたちからしたら不満もあるかもしれませんが、まだまだヒヨッコの僕からしたら感動の連続です。

 ・ハンドリング…これが低重心の強みなのか(?)JCTとかでグルグルなカーブも気持ちいいです。コンパクトをレンタカーしてた時は「あ、死ぬかも」って思う時すらあったんですが、BRZは全くそんなことなし。いいクルマって運転してて安心しますよね。新東名ではなくて、あえて東名をチョイスしてカーブとかをエンジョイしたいかも。

 トータルで見ると、本当に素晴らしいの一言に尽きます。いままで乗ったことのある車種なんて両手が数えられるくらいだし(マーチ・デミオ・ハイエース・アクア・ミニ・BMW3シリーズあたり)、正直クルマの良し悪しが分かるレベルではないです。ただ、間違いなく言えることは「楽しいクルマ」っていうことです。オジサンで楽しんでいる方も多いけど、BRZこそ若い人が1台目に乗るべき、と思いました。1台目にこれに乗れば、絶対その後のカーライフは楽しいものになるはず。コスパは良いといえど、かなり高いのも事実。僕もローンの計算100回くらいやりました。でも、それだけの価値が本当にあると思います。

 クルマがどんどん好きになる(1年前は本当に全く興味がなかった!)クルマです。技術的なことも勉強したいし、マニュアルの操作も上手くなりたいし、ハンドリングも上手くなりたいし、クルマに対する意欲がふつふつ湧いてきます。1台目にBRZ買って良かったー!いつかは来てしまう、このBRZにお別れをする時にも同じことを思っている予感がします。





[映画感想]それでも夜は明ける

Tuesday, August 12, 2014 · Posted in

 お盆に都内へ帰省ということで、目黒シネマに行ってみました。目黒シネマは、1500円で映画2本立て!「お値打ち」というのはまさにこのこと。映画好きな人にとっては本当に最高の映画館です。2本立てのうち、一つ目は「それでも夜は明ける」で、二つ目は「ワン・チャンス」でした。それにしても、いま住んでいる近くにTSUTAYAがないので映画を全く見てなかったのですが(代わりにアメリカのテレビドラマ"The West Wing"をずっと見てました。これもかなり面白い!)、久しぶりに見た映画、やっぱり映画はいいですねぇ。

 さて、この「それでも夜は明ける」ですが原題は"12 Years a Slave"となっています。タイトルからも分かるように、12年間の奴隷としての生活を強いられた男性が絶望の淵に落ちないように希望を棄てず、戦い抜いた物語です。奴隷といっても古代ローマからある訳ですが、舞台は19世紀半ばあたりのアメリカ合衆国。1841年、ソロモン・ノーサップという黒人男性はニューヨーク州で妻と子供2人と幸せな生活を送っていました。当時、南部は奴隷制がまだ残っており、北部には奴隷ではない「自由黒人」でした。バイオリンを弾くことができ、その特技を評価されてワシントンまで演奏旅行に行く。その興行主催者に騙されたのです。奴隷として売り飛ばされ、ニューオリンズまで強制的に拉致され、奴隷として働かされます。それでも希望を失わず、自宅へ帰ること、離れ離れになってしまった妻と子供に再び会うこと、その日を待ち望んでいました。


 この映画の率直な感想として、描写が本当に心に刺さる。ソロモンがいかに厳しい境遇を強いられているか、奴隷制の残酷さ、奴隷として"所有"されてしまった人々の心情、人間性を失ってしまった奴隷主の人々、どれをとっても描かれ方が極めて観客の心に刺さる。

 映画が終わった後に思うことはたくさんあったのですが、最も大きなことは、ロジックの怖さ。この映画のなかで奴隷を売買する人たちが何回も口にしていたのは「こいつらを"所有"しているんだ」という感じのセリフ。労働力としてプランテーション経営に必要な業務を遂行しているんだから、所有しているんですはなくて"雇用"しているはずです。奴隷たちは損益計算書の費用にかかるんではなくて、貸借対照表の固定資産の部に乗ってくるものだと。工場の建物や土地、機械と同じなのです。この"所有物である"というのが、奴隷をこき使っている人たちが、その事実を正当化するロジックなのです。

 奴隷制度なんていうものは、決して人道的に認められるものではないのは、どの時代も明白だと思います。(歴史的にみると、奴隷とはいえ基本的な生活が十分に保証されていたケースもあるかと思うが。)その人道的に認められてないこと、死後に最後の審判で神に裁かれるのではないかということ、これを行うために自らを正当化するのです。この正当化は、法律で裁かれることを回避するためのものではない、自らの罪悪感など心理的なネガティブなものを無視するための正当化でありロジックなのです。

 こんなことは、奴隷制度が存在していた遠い昔のことっていう訳ではないはず。これと同じ構図は、現代でも起こりうるはず。「これで良いのだ」と思う根拠、そのロジックにハマってしまい、人間として大切なことを忘れていないだろうか。アメリカでは数年前にウォール街を占拠せよ、が起きた。2007年において上位1%が34.6%の富を所有している、金持ちばかりが増々豊かになっていく、これはおかしくないのだろうか、という大規模なデモ。上位1%からしたら、頑張ってSAT(センター試験みたいなもの)でハイスコアをたたき出し、大学に提出するエッセーのために高校で課外活動にも積極的に参加した、死ぬほど努力をしてハーバード大学などアイビーリーグの大学に入学して、その後も死ぬほど勉強して卒業を手に入れた、就職活動では誰よりも精力的に会社を回った、会社でも誰よりも遅くまで仕事をしていた、つまり「今までの人生でこれだけ努力したのだ」と思うのは当然のこと。だからこそ、その結果として富を享受するのは当然のこと。こんな考え方は決して不思議ではないし、むしろ極めて自然に思える。

 先日ポストした記事「機会の平等じゃなくて、リソースの平等かも」にも関連するけど、世の中の成功者(年収1,000万円など広義での意味)には、なるべくしてなったような人も数多くいるように思う。裕福な家庭に生まれ、質の高い「それなり」の環境で育ち、一流大学に入学して一流企業に入社する。そりゃ、そういう家庭に産まれたそうなる確率は圧倒的に高いよな、そんな人も数多くいるように思います。(もちろん、そういう人たちも努力を長年積み重ねている訳で、それを否定する訳でも批判する訳でもない)

 ロジックによって自らを正当化することは簡単だし、自分の精神衛生にとってもプラスのことは多いと思う。けど、本当に「それはロジック云々以前に、人間として、自分の大事にしたい価値観に照らしてみて、正しいのだろうか」ということ立ち止まって考えてみるのは極めて重要なはずです。この映画をみて、こんなことを思いました。






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